ピピピピピの爽やかな日記帳

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ピピピピピの爽やかな日記帳

親の経営コンサル会社で働く20代後半、社内ニートの話

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【深刻な外国人】ホームレス大学生の数が急増!食う寝るに困る若者のリアル【路上の実態】

僕がホームレスにお金を恵んだら、小銭を叩きつけられた

 厚生労働省が発表する調査結果(平成28年1月実施)によると、日本におけるホームレスの数は、6235人である。
 性別で分けると、男性5821人、女性210人、不明204人。

 この数字は、市区町村による目視調査のため、大幅に誤差が生じている可能性もある。
 正確さはさておき、順調に減少しているとのことだ。

 僕は以前、杉並区高円寺にて、勢いのある外国人ホームレスのおじちゃんに、「おにーさん、カネある? カネ、カネカス、カネカス?」と詰め寄られ、半ばカツアゲされるように、ぽっけからありったけの小銭を取り出して渡す羽目になった。
 すると次の瞬間、ホームレスは激昂し、小銭を地面に叩きつけた。

 強制的な物貰いを実行したことに恥じらいを感じたのだろうか?
 そう考えたのも束の間、「ぎゅーどん、クエナイヨ!」と奇声を発して去って行った。

 どうやら、背後のお店「吉野家」にてどんぶり飯を食べたかったらしい。

 散らばった小銭を全て拾うと、72円だった。

 僕もその頃、ホームレス(ネカフェ難民)で、ド貧乏であったのだ。

 そんなホームレス経験者である僕は、先日放送されていた、『ドキュメンタリーWAVE▽ホームレス大学生~アメリカ カリフォルニアからの報告』を視聴して、懐かしさに心を打たれた。

外国人ホームレスが急増中!『貧困連鎖』地獄社会アメリカ

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(ドキュメンタリーWAVE▽ホームレス大学生~アメリカ カリフォルニアからの報告より)

 番組冒頭、車で寝泊まりする女子大学生は、『1日が1週間のように感じるの』と悲哀に満ちた表情で語った。

 貧困地獄の監獄。空気が薄く、狭苦しく、満足に睡眠を取れるはずもない。

 彼女の言葉通り、僕がホームレスだった頃も、「退屈」と「苦痛」と「絶望」に襲われ、時間の感覚が狂ってしまっていた。
 真冬の路上をとぼとぼ歩いていたのに、深刻な憂鬱のせいで、寒さも分からなくなり、震え方も忘れるほどだった。

全学生46万人のうち、ホームレス経験者は5万人!

 ハリウッドがある全米第二の都市ロサンゼルス。
 そこに拠点を置く、カリフォルニア州立大学(46万人の学生が通う公立大学)には、驚愕のホームレス問題が浮上している。

 全学生46万人のうち、ホームレス経験者は5万人。
 12%(10人に1人)がホームレスになったことがある。
 人口390万人。

 実態調査の結果、気の狂った数値が露わになった。

外国人ホームレスが急増する、狂気的な理由

 ロサンゼルスの家賃高騰が要因の一つである。
 ここ数年、都市開発が進み、高級志向のアパート(プールやジムあり)が次々に建てられ、貧乏人が隅に追いやられているのだ。
 ここら一帯でまともな家を借りると、2000~2500ドル(約22~28万円)、1DKのボロいアパートでも、その半額くらいの家賃を支払わなくてはならない。

 裕福な強者が、貧困の弱者をいじめ抜くのは、どこの社会にもある人間文化である。
 豊かさを享受するということは、誰かを踏み台にすることと同義なのだ。

 しかしながら、そんな強き者でも、一歩踏み間違えれば貧困プールにばちゃーんっと、悲劇の飛沫を上げながら沈んでしまう可能性もある。
 見ないフリをするのも、幸せに生き切る為には必要なのだ。
 残酷だがそうする他ない、と強烈に思わされた。

ホームレス・ヘンリーの、逆転を狙う路上生活

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(ドキュメンタリーWAVE▽ホームレス大学生~アメリカ カリフォルニアからの報告より)

 ヘンリーはホームレスでありながら、一人息子のお父さんでもある。
 そんな彼の生き様は、『貧困の連鎖』を象徴しているといっても過言ではない。

 貧しい家に生まれる→そこから抜け出そうと家出をする→結婚し子供も誕生→貧困生活が原因で妻と子は去る→孤独なホームレス大学生へ。

 カメラの前の言動だけで判断すると、コミュニケーション能力やユーモアに富んだモテるヒゲのあんちゃんである。

 嫌がる素振り一つ見せずに、明け透けにストリートでの体験・心境を語ってくれた。

この茂みは寝やすいよ。夜は暗さがちょうどいい具合になる。監視カメラもない
(紙専用のゴミ箱を見て)きれいだよ。紙が入っているだけだから

 紙のベッドは、ホームレスにとって高級ホテルなのかもしれない。
 僕が東京都内を彷徨っていた頃は、綺麗なゴミの重なった睡眠スポットは見当たらなかった。

 ヘンリーは、ホームレスの見分け方についても教えてくれた。

靴を見たら分かるかな。場所を転々とするからボロボロなんだ

 これはキャッチバイトをしていた頃に、その道のプロにも聞かされた話で、「靴が汚い女は貧乏な家の子だ。満足に教育されていない。判断能力も備わっていない。言葉選びを間違えなければ、どんな業界にもたたき込める」とのことだった。
 靴は貧困を物語る。

 そんな彼は、食糧問題にも悩まされている。

一番長く食事できなかったのは、1週間とちょっとくらい。そのときは水をたくさん飲んで紙を食べて、おなかを膨らませていたよ。紙は水分を吸収して膨らむからね。紙は(植物の)繊維だからね

 これがストリートで生き延びる者の知恵なのだ、と心より感心した。

 僕が現役だった頃は、賞味期限切れ間近のお菓子を、タダ同然で大量販売している個人商店を見つけたから、そこでごっそりと腹持ちの良いグミを買った。
 それを買う金も尽きた頃合いには、歯磨き粉を歯に塗っておき、忘れた頃に舐めるということを実践した。
 こうすることで、まるで飴を舐めているような、ガムの初期テイストみたいな、美味しさを堪能出来、幸せを感じられた。

 あの頃にヘンリーが隣にいてくれたら、どれだけ心強かったか。

 そんな彼は、貧困脱出を計画(映像関係の企業へ就職)し、鬼のように勉強をしている。
 キャンパス内で、参考書とノートを広げ、鉛筆をせわしなく動かす。

僕が貧しい生活から抜け出すただひとつの道は、大学に通うことなんだ

 お腹を空かせた彼が、目を輝かせてそう語るのには理由がある。

僕が歩いてきた道を息子には歩ませたくない。息子の、良い手本となりたいんだ

雑記・番組内で出された冷たい事実

アメリカでの学歴と収入の関係。

高校を卒業していない人の年収は、大卒の人の半分以下。
失業率は3倍近くに上る。

 これは最新の調査によると、生涯年収が100万ドル(約1億1千万円)も違うとのことだ。

 日本でも似たようなもので、「10代の頑張りで一生涯の豊かさが決定付けられる」と豪語する大人も多い。
 僕自身の観測経験からしても、中卒や高卒の人間と比べて、大学を卒業した人間の方が、生活ランクは明らかに高い。
 物質的な観点でのみ語るならば、高い学歴は間違いなく、人生を切り開くための鍵となる。

『家がなかったときどこで寝泊まりしたか』という調査

友人・知り合いの家69%
車・講演・バス・駅・廃墟12%
モーテル9%
シェルター5%
その他5%

 この結果を見て強く思うのは、人間にとって「仲間」の存在はなにより大切ということだ。

 最悪の事態に遭遇し、全てをなくしても助けてくれる人の存在。
 それが人間の幸せをある程度決めるのではないか。

 人に好かれるコミュ力は、最高の財産だ。

貧困の拷問部屋に閉じ込められる学生たち

米国における学生ローンの借入総額は、この10年間で増え続け、今では1兆3000億ドル。
自動車やクレジットカードのローンを遙かに上回る状況。

 日本の奨学金問題のように、アメリカでも学生ローンが、人々の心に猛毒を注ぎ込んでいるのだ。

 ロージーという女子大生は、政府が行う学生ローンを利用することで、大学の寮に入ることが出来た。
 家賃3200ドル(36万円)の学生寮に4人で住んでいる。
 4等分するから月9万円の支払いになる。 
 これだけで年間100万円以上、4年間だと400万円以上という莫大な借金を抱えることになってしまう。
 卒業後6ヶ月は猶予があるが、それ以降は毎月必ず支払わなくてはならない。
 助かる支援でありながらも、下手するとまたも貧困奈落に落下してしまう金額だ。

 こうした学生ローンは、全米の学生の70%、4400万人が利用しているとのこと。
 貧困から這い上がるためには、数字の上でより貧困になる必要がある事実。
 考えるほどに恐ろしくなる。
 無関心を決め込む人が多いのは、怖いからだ。
 僕もきっと、見ないフリをして生きて行くことになるだろう。
 どこまでも人間は自分勝手な生物である。
 それを前提にして、国家単位で対策を練る他ない。
 絶望的な格差について公表すればするほど、目を背ける人が増える。
 人は綺麗なモノしか見たくない。
 人間界はそういうものだ。
 人間はその程度だ。

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