- 先日、フィギュアスケートの浅田真央(26)が引退を発表した
- 好感度の高い有名人を引き合いに出し、子供を傷付ける主婦たち
- 善良で純粋な子供にとって、感情的になった主婦層は脅威
- 「浅田真央の人生はお気楽」と考えた方が一般人は生きやすくなる
先日、フィギュアスケートの浅田真央(26)が引退を発表した
本日中(4/12)に都内で、浅田真央の引退記者会見が行われる模様。
テレビに新聞、ラジオや個人ブログまで、幅広いメディアが、こぞって浅田真央の特集を連発している。
それを観た世の主婦は子供のいる前で、「浅田真央ちゃんはステキだねぇぇ」「努力してるんだよぉ~~」「頑張ってる人間は違うねぇぇ~~~」と、底気味の悪い笑顔で褒め称える。
まるで、我が子との格差を表現するかのように、感情たっぷりに感想を述べるのだ。
そんなとき子供の心には、「ババア、おめぇも引退させてやっか? 人生から」という並々ならぬ殺気が高速旋回している。
クソほど腹立つ! マジでムカツク! シバくでババア!
好感度の高い有名人を引き合いに出し、子供を傷付ける主婦たち
先日行われていた街頭インタビューでも、こうした無慈悲な「比較行為」が行われていた。
中高生の子供たちは、居心地悪そうに顔を歪め、今すぐにでも帰りたそうだった。
第三者の立場からしても、いたたまれない気分になった。
「おめぇいつもポテチ食って寝とるだけやろがい! なにを急に人生の素晴らしさ説いてんだ厚皮のババア!」
子供は怒り浸透し、こんなセリフを放つのではないかとヒヤヒヤさせられた。
愚鈍な主婦はこうして、遠回しに子供をディスってしまうことが、度々ある。
まだ幼い男女だとしても、「他者と比較」されている事実を敏感に感じ取り、虫酸を走らせながら堪え忍んでいるものなのだ。
善良で純粋な子供にとって、感情的になった主婦層は脅威
ババアのねちゃついた吐息の連打。
「はぁぁぁ、すんごい、ほぉぉ~~。すっーーっっごいねぇーーーぇ」
ババアのねちっこい語尾の伸ばし方。
「真央ちゃぁ~ぁん。影で努力してるんだよぉ~~~ぅ。立派だねぇぇ~~ぇ」
ババアのねっちょりした無意識の嫌み。
「観てごらぁ……ん、心まで綺麗なのよぉ……(子供をチラ見)。凄いよねぇ、ぇ、ぇ、努力、して、るのよぉ……(パサついた唇を震わせつつ子供を凝視)。地道な、努力、して……るんだ……もんねぇー。ひぃひぃぃ、うふふ、ふふっ、うふふふっっつ」
言葉の劇物をこれでもかと、耳の奥へ注入されるかわいそうな子供たち。
鼓膜が破れると同時、堪忍袋の緒が切れる。
「努力なんて誰でも出来るっての!」「別に浅田真央なんて凄くねぇよ」「実家が金持ちで高級なトレーニング受けたら、誰でもそこそこのレベル到達すんだろ!」
想いとは裏腹のネガティブな言葉を、反抗精神が強化されたために、大量発射しなくてはならなくなる。
我慢に我慢を重ねた子供たちの、「魂の叫び」である。
それに対して、「ダメな子ねぇー、はぁ……」「ステキな人をちゃんと応援出来るようになりなさい」と、心を抉り取る爪先のように、鋭利なお叱りを実行する邪心ババア。
お茶の間で感情を揺さぶられた主婦層は、子供にとっての絶望的な脅威なのだ。
「浅田真央の人生はお気楽」と考えた方が一般人は生きやすくなる
佐藤信夫コーチが語ったところによると、
午前9時~午後6時半まで練習することがある。
滑る時間の合計は、4~5時間。
その他に筋トレ、ストレッチ、縄跳び、ランニングをしている。
指導における一番の苦労は、練習をやめさせることだった。
浅田真央は疑いようもなく頑張り屋さんであり、人柄も良くて素晴らしい人間だ。
しかしながら、これくらいの努力は「特別」でもなんでもない。
取るに足らない派遣社員でも、残業込みで12時間以上働き、昼休憩やプライベートの時間に難関資格の取得を目指して勉強することが、ままある。
それだけやっても、「ハケンさぁ~~ん。かっこぃぃいーー」といった黄色い声援は存在しなく、影の努力はただの一つも表に出ないことがほとんどだ。
そう考えると、浅田真央の人生ほど楽なものはない。
幼い頃から値が張るコーチに指導して貰い、努力を表沙汰にして貰い、しつこいくらいに賞賛して貰い――と、人間が欲する物事を何不自由なく手にしているからだ。
一般人の方が、より歯を食いしばって頑張っている。
泣きたくても泣けず、認められなくとも長時間労働し、ただ黙々とつまらない人間の一人として生き続ける。
全てに恵まれた芸能人が輝く裏側で、僕たち一般人は日陰でマラソンをし続けているのだ。
ルサンチマンの上でトリプルアクセルを決めよう。