本件における問題点の羅列
・お金を盗まれた(お釣りの返却なし)。
・「お釣りは出ません」という車内アナウンスが一切流れていなかった。
・790円もの損害を被った僕に対し、運転手は一言の謝罪もしないどころか、失笑していた。
・ネット上にも、お釣り未返却問題に悩まされている被害者が多数いる。
・この世の中、お釣りが出ないサービスなんてのは、バス会社くらいなものだ。
・初心者の気持ちを考慮しない、独善的な経営方針。
・これから先、僕がどんなに真摯に生きようとも、790円が返却されることはない。
ネット上にも、僕と似たような被害を訴えている人がごまんといる
・バスほど利用方法が統一されていない低レベルな交通手段は無い
・バスだけは本当によく解らない。だから利用しない。
・不慣れな客に悪態をつく「バス」という公共交通機関
・乗り方がわからない客に対して乗員が冷たくあしらうのは”バス”特有の顕著な特性
・むしろ、乗客のプロによって支えられている
今回、僕が790円を奪い取られたから、このような主張が身に染みて分かる。
先日、バスという乗り物にはじめて、自分のお金で乗車した
「ピンポーン!」という音が鳴る、降車ボタンという特殊な装置があったりしたから、僕はご機嫌だった。
うきうきして車窓の景色を眺めているうち、気付くと終点に到着していた。
僕はぽっけの1000円札を取り出してひらひらさせながら、降車口へ向かった。
するとそこには、『運賃箱』という昭和の匂いが漂う、集金マシーンが設置されていた。
「これ両替お願いします」と運転手に伝えたら、「両替機能付いていますよ」とぶっきらぼうに指さしで教えてくれた。
もたついていたせいか、背後の人々のため息が、僕の首筋を撫でた。
急かされた僕は1000円札をすぐに差し込み、受け皿に落下してきた小銭をすくい上げ、その勢いのままに全てを運賃投入口に投げ込んだ。
必要な小銭を確認してから入れるよりも、全てを投入して、再度、お釣りを手掴みした方が効率的だという風に考えたからだ。
しかし次の瞬間、運転手が衝撃の一言を放った。
「お客さん。お釣りは出ませんよ? だから両替機が付いてるんじゃないですか」
全てを失ったときのように、僕は今ココにいるという感覚を失念した。
経済的なショックのせいというよりも、情報弱者から金をむしり取る運営を、今日この日まで継続してきたバス会社に、呆れ果ててしまったのだ。
バスの運転手も、後ろに並んだお客さんも、僕の無様な姿を見て失笑していた。
運賃は210円だったから、790円もの損害を被った。
お釣りが出ないという最重要事項を、なぜ車内アナウンスで伝える努力をしないのか?
この日本国で僕は生まれ育ち、日本のありとあらゆるお店で買い物をしてきたが、ただの一度も、お釣りが出ないという異常事態に遭遇したことなどない。
そうであるのになぜ、バス会社だけが、お釣りを出さないという嫌がらせ行為をしているのか。
僕は以前、田舎道でスケボーに勤しんでいた際、カツアゲをされたことがある。
やっていることは、これと同じではないか。
否、リアルなカツアゲは人対人の行為であるから、まだ温もりがある分マシだ。
一体どういう了見で、全自動コソ泥システムを運用しているのか、是非とも教えて頂きたい。