「イケメン・コミュ強・有名人」の大金持ちYouTuberヒカル
僕は4年に渡り、引きこもりニートで暇だらけだったから、ネットビジネスで荒稼ぎをしている人間の文章や動画を、朝から晩まで観ていた時期がある。
tiishi1・平秀信・代表取締役社長ヒロト、そしてヒカル。
もう10年近く前になるだろうが、彼はこのように、『パソコン1台で月収1200万稼ぐ「金髪起業家」ヒカル』という煽り文句で、動画営業に力を注いでいた。
社会の仕組みが見えてきた良い大人であれば、「胡散臭い」「信用出来ない」ということで、秒速ブラウザバックをしてしまうだろうが、向上心のある馬鹿は、ヒカル氏のトークに希望を見出しやすい。
当時はまだ、「距離感の近い成功者」というのが少なかった
・スマホ普及率が低かったため、ネットリテラシー能力の低い人がごろごろいた
・現実とネット世界が切り離されている時代だったから、ネットの情報=現実世界にはない貴重な情報と勘違いする人がぎょうさんいた
・「イマドキの洒落た金髪青年」が、すぐ近くにいる先輩かのように語ってくれる動画は珍しかった
こうした流れの中――最も稼ぐに適した時期に、ためらうことなく行動した結果、ヒカル氏は巨万の富を得たのだ。
「ヒカル=元詐欺師」という批判は、筋違い
売ったものが情報商材だから、アンチに罵倒されている訳だが、あの頃は営業力のある人間であれば、実際にネットビジネスで成功する余地はいくらでもあったのだから、詐欺には該当しない。
手を伸ばしてもつかめない夢ではなく、現実化することが可能な商材を販売していたのだ。
そしてヒカル氏は、ネットビジネスが廃れるより前に、グレーな業界から足を洗った。
よって、叩かれる筋合いはない。
あの時代に、ヒカル氏から商材を買った人が、被害者づらしているとすれば、それはおかしい。
極端な例を出すならば、「小説指南書を買ったのに、小説家になれなかった。嘘を販売しやがって」と激怒しているのに等しいからだ。
能力がない者は、全知全能の神様が書いた攻略本を読んだとしても失敗する。
社会の基本ベースは競争だから、弱者が勝てないのは当たり前だ。
ゆえに、ヒカル氏は悪くない。
そうした真っ当なビジネスで荒稼ぎし、莫大な資金を確保したヒカル氏は、若者に笑いと幸せを運ぶエンジェル系YouTuberになったのだから、善人とすらいえるだろう。
資本主義の王者ヒカルと、金の匂いに釣られるリスナー
ヒカル氏は、「札束の暴力」を見せ付けるかのように、規格外の企画を行う。
100万円分の宝くじを買ったり、550万円の車をプレゼントしたりする。
どうせ当たらない?1等7億円の年末ジャンボ宝くじを100万円分買った結果
動画投稿を通して知り合った相手に、涼しい顔で550万円もの大金を与えられるメンタリティが凄まじい。
正直、これに関しては、「ネクストステージ(NextStage)」という、ヒカル氏と同一のYouTuber事務所に所属する後輩へのプレゼントと考えれば大したことはないかもしれないが、視聴者はそこまで深く考えちゃいない。
頭を回転させずにぼーっと視聴し、「娯楽」として楽しんでいる若者リスナーが大半だから、「すげぇ。かっけぇ。ヒカルやべぇ」という憧れを抱きやすい。
そうやってヒカル氏を尊敬した人たちは、深い考えもなしにコメントし、シェアする。
すると、どんどんファンが増え、広告収益が上がり、企業案件が舞い込んでくるようになる。
とどのつまりヒカル氏は、金が金を呼ぶという法則を、分かりやすく丁寧に教えてくれているのだ。
ヒカルの魅力は、金と顔と髪型だけでなく、人柄の良さとべしゃりにある
この動画を数十秒観れば分かるとおり、ヒカル氏は軽妙洒脱なトークスキルを持っている。
声質、リズムの良さ、抑揚の付け方、シャープな突っ込みなど、どれも耳触りが良いため、読者が「取りあえずもう少し聞いてみるか」と思いやすい。
動画や配信の世界では、この「取りあえず聞いてみたくなる」という状況を作り出すのがなによりも重要だ。
もしも画面の奥の人間が、ブサイクだったり、汚らしかったり、舌足らずだったりすると、リスナーの脳に不快な負担が掛かるため、きちんと観てくれない。
そうなると、キャラを知ってもらうことも出来ないため、ファンも増えない。
要するに、ヨゴレ系ブサイクが取るべき手段は、「トラブルを起こすか」「炎上騒ぎを起こすか」くらいしかないということだ。
そうした悲惨な人間の話は置いておくとして、ヒカル氏のべしゃりは、一定のリズムが保たれているから、聞いていて疲れない。
しかも、会話を流暢に弾ませて動画にスピード感をもたらすために、ボケやツッコミを入れるタイプであるから、「ウザい」や「がめつい」という印象を持たれにくく、万人受けしやすい。
はずれしかない?夏祭りで屋台のくじ引き全部買います!って言った結果
芸人喋りというか、発声がしっかりしているのもあって、上記の動画みたいに人を惹き付けるエピソードトークも上手い。
自由度が高いローカル番組の司会者みたいなキャラだから、どんな共演者も楽しそうに、嬉しそうに、やりやすそうな顔をしている。
これはまさに人徳という奴で、理屈ではなく人に好かれやすいのだと思われる。
やはり人気商売は、才能が物を言う世界だ。
雑記・華やかさのない人は、悪者にならなければ売れないという話
僕は10年以上前から、ピアキャス・ニコ生・YouTubeなどで、種々雑多な素人の活動を観察してきた。
そこで分かったのは、貧相な見た目や雰囲気を持った人は、正攻法じゃ人気者になれないということ。
そういう人は、売名行為、迷惑配信、書類送検される、もしくはイケメンの金魚の糞になるようなことをしないと、今からの下克上は不可能に近い。
「社会の珍獣として人気者になる」以外の道は、断たれている
たとえばニコ生が主戦場で、ブサイク生主コンテスト上位者である森義之(よっさん)・野田草履などは、殴り合いだったり、警察沙汰だったり、アル中だったり、メンヘラだったり、荒れ狂ったり、散々な目に遭ったりする様子を、徹底的に曝け出してきた。
そうやって自己犠牲的に生活を切り売りしたから、なんとか売れっ子になれた。
というか、それだけやらないと一生底辺配信者で終わってしまう。
ネット世界は現実より残酷非道
とりわけニコ生は、腐女子系の女ユーザーばかりになっている状況だから、顔出しがメインでないゲーム実況者であっても、顔や声にイケメン要素がなければ、まったく通用しなくなってきている。
ではYouTubeはどうなのかといえば、YouTubeもYouTubeで、男女どちらも十代、二十代前半が多いから、見た目だけで人を判断して切り捨てる者が多い。
自分たちが若かった頃を思い出せば分かると思うが、「カッコイイ大人以外はゴミクズも同じ」という目で、若者は大人を刺すように評価する。
憧れさせてくれる要素が一つもない大人を、若者は軽蔑の目で見る
そんな彼らが、どんなときにブサイクユーチューバーの動画をシェアするかというと、おもちゃとして扱いたいときだ。
であるから、人から生理的に嫌われやすいタイプの配信者やYouTuberは、黙々と投稿していても視聴者数や再生数は伸びない。
若者の無慈悲な感情を逆手にとり、「醜悪な存在」を演じ続けて、「クズキャラ」「炎上キャラ」であることに耐え続けるようなやり方を取らないと、今から人気者になるのはまず無理だろう。
「おれは、顔だけじゃなく、心も酷いんですよ」というのを見せ付けて、自らサンドバックになる覚悟が問われる。
ブサイクが人気者になるのは、イケメンが100回輪廻転生して、100回とも成功するのより難しいかもしれない。
だからもう諦めて、本日21:53~22:54に放送される番組・『好きか嫌いか言う時間』(TBS)を視聴しよう。
なぜなら、資本主義の頂点に君臨するYouTuberヒカルが出演するからだ。
※追記・ヒカル出演の回が、放送延期(4月)になったようです
https://twitter.com/pipipipipi_wara/status/841278032916578305
とても楽しみにしていたのに残念ですが、逆に4月の放送を楽しみに生きることが出来るという風に、前向きに考えるのが大事ですね!!
代わりに、遊楽舎に月収400万円のシバターが攻め込んできた動画がアップされたので、こちらを視聴しましょうっっ!!