ふわっち民が羨ましいから、バーチャルYouTuberデビューした!
「ふわっち」という金持ち育成サイトについて
空前のバブルを引き起こしている素人向け生配信サイト「ふわっち」をご存じだろうか?
Google検索を行うと、『ふわっち - 動画・ラジオの生配信で稼ごう!』というタイトルが、諭吉くさい匂いを発しながら現れる。
「稼ごう!」という公式の意思表示が、これほど全面に打ち出された一般向け生配信サイトは過去に前例がない。
どのように素人の配信者が大金を稼ぐのか?
簡単に表現すると、『投げ銭』システムだ。
厳密には、視聴者がお金の代わりになるアイテムを購入し、それを放送中に消費することで配信者にポイントが与えられる。
後ほど、好きなタイミングで現金またはギフト件に交換が可能といった案配だ。
下記の動画のお婆ちゃんが参考になる。
この老婆・よしえは、関慎吾(ハルヒ)という配信者の息子に、FXで2000万円もの大金を溶かされてしまったことで有名な人だ。
ふわっち【関良枝】リスワン確定‼1日で20万以上稼ぎ出す配信‼(計6時間以上配信する) 2017年2月13日
動画を視聴すれば一目瞭然なように、『風船をプレゼントしました』『ハートをプレゼントしました』『花火をプレゼントしました』というコメントが表示され、その度に換金可能なポイントが雪崩れ込んでくる仕組みとなっている。
トーク技術がある訳でも、企画力がある訳でもないこの親子は、かったるそうに小言をぶつけ合ったり、カップラーメンをすすったりしながら、着々と利益を伸ばしてゆく。
ふわっちとは、言うなれば『二次元ホストクラブ』なのだ。
最高月収700万円を叩き出したV系配信者・愛羅様
おはよ(╹◡╹) pic.twitter.com/Ti2ra4fVhU
— ȺƗ℟ą♚愛羅/ふわっち (@KIJIMAAIRA) 2017年3月16日
『愛羅様』という名で活動し、ふわっちランキング上位入りをし続けている彼は、それこそホストクラブでの接客をするかのように、ナルシシスティックなマイクパフォーマンスをすることで荒稼ぎしている。
「一曲で100あげてみろよ!!」とシャウトし、爆音でミュージックを流し、その曲が終わる頃には本当に100万円以上に相当するポイントが雪崩れ込んでくる。
一説によると、現実のホストクラブへ通う代わりに、彼の元へ詰め掛ける水商売の女が多いといわれている。
いわゆる『太客(大金を落とす客)』がごろごろいるため、誕生日などのイベント時にコールで煽り立てることにより、莫大な収益をあげているのだ。
ホストクラブの『二次元拠点化』が加速している。
無免許運転で逮捕されたニコ生主・しんやっちょが月収70万!
東京だけど残金二万だもん
— しんやっちょ4/14新宿16大阪22池袋 (@shinya_yuunari) 2017年4月3日
つんだww ふわっちの
お金入る10日までピンチ過ぎる
ホームレスになるレベル |( ̄3 ̄)|
リスナー へるぷみーーー
この現状どう打破しよう…
解決策皆無
なーーむーーー …ちーーーーーん
寝床もないし泣け無しの金で
ホテル泊まるか?誰か泊めてくれぃ pic.twitter.com/4kgjpsqy6v
しんやっちょ(大原誠治)は、生放送中に『無免許運転』を行って逮捕され、大々的にニュースで報じられたことによって、一躍その名を日本中に知らしめた。
彼はそれだけでは留まらず、無人の交番内でダンスをしたことで、『不法侵入容疑』で再逮捕されてしまった。
それでもまだ足りないとばかりに、慰霊の森で悪ふざけ配信を行い、犠牲者の遺族を激怒させた結果、新聞沙汰になった。
問題を起こす度に、注目を集めて生きてきたしんやっちょは、ふわっちで月収70万円を達成した。
この金額に関しては、ニコ生で有料チャンネルを取得しているプロ配信者・ティロ・フィナーレ加川が口にしていたものなので、確かな情報だと思われる。
良いこと!?個人が稼ぎを最大化可能な社会になってきた!
努力という妄想じみた曖昧なものではなく、出している結果に対して、きちんとお金が伴う社会が出来上がりつつある。
短期間でボロ儲けしている人を見て、「バチが当たるよ!」「努力する人をちゃんと見てよ!」「あんなの賤業でしょ!」と罵りの言葉を放つ人がいるけれど、それは妬み嫉みでしかない。
人を集められる、頭のネジを外せる、馬鹿になれる、無駄なことを継続出来る。
今まではこうした『遊び』としてしか捉えられていなかったものが、誰かを満足させるための『技術』と判断されるようになってきた。
そもそも、『お金』という概念自体、僕ら人間が価値のあるものだという『幻想』を築き上げることによって成立している。
全ては共同幻想であるがゆえに、ありとあらゆることは、それぞれの人間が妄想力を発揮することによって、価値の有無が決定付けられる。
それを踏まえて考えると、『本来的な仕事』など存在せず、人間の行動全てが仕事でもあり遊びでもあり、高価値でもあり低価値でもあり、良くもあり悪くもありという、不安定なものだと断定出来る。
それゆえ、誰かが認めてお金を支払っている限りは、生配信者という仕事は立派な職業といえる。
逆に、無人島で酒屋を経営していて、日に16時間働いていたとしても、一人とも接客出来ない時間が続くのであれば、それはお仕事ごっこでしかない。
努力遊びという、自己陶酔家の十八番だ。
要するに、結果が全てなのである。